知音の旅人

誰人であっても誕生と同時に 人生と云う旅に出て 目標に辿り着こうとする旅人である

2013年05月

里坊(旧竹林院庭園)

坂本は三塔十六谷、三千坊といわれる権勢をふるった比叡山延暦寺の台所を預かる町として栄えた。
里坊とは、比叡山で修行を積んだ僧侶たちが許しを得て住み込む隠居坊のことで坂本には50余りの里坊がある。

今年の特別公開里坊は、瑞應院・律院・旧竹林院・慈光院、

 旧竹林院

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邸内には八王子山を借景にした3300屬猟躅爐広がり二棟の茶室と四阿があり、大宮川の清流を引き込んでいる。

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地形を巧みに利用した滝組と築山を配した日本庭園

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信楽狸

学生の頃、図書館で「隠れた観光地」という本をみつけた。
その中に信楽があった。記憶はないが当時サイクリングをしていたので自転車で行ったと思われる。
今回で何度目になるのだろうか。

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信楽狸八相縁喜

笠   思はざる悪事災難避けるため用心常に身を守る笠
目   何事も前後左右に気を配り正しく見つむることな忘れめ
顔   世は広く互に愛想よく暮し真を以って務めはげまん
徳利  恵まれし飲食のみにこと足利て徳はひそかに我につけん
通   世渡りは先づ信用が第一ぞ活動常に四通八達
腹   もの事は常に落つきさりながら決断力の大胆をもて
金袋  金銭の宝は自由自在なる運用をなせ運用をなせ
尾   なに事も終りは大きくしっかりと身をたてるこそ真の幸福

ふぢばかま(萬葉植物園)

【ふぢばかま】

     萩の花
     尾花葛花 なでしこの花
     をみなへし
     また藤袴 あさがほの花

「フジバカマ」は、川の土手などに生えるキク科の多年草で秋の七種の一つとして親しまれているが本当の姿を知る人は少ないようで希少な植物となっている。
キク科の植物の花はその一片一片が一つの花で、それぞれにオシベとメシベを持ち一匹の虫で沢山の花がいっときに花粉のやりとりができる。無駄なく結実するこのような花を高等植物といい、フジバカマは花の王者とも言える。

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秋に茎の先に淡い紅紫色(藤色)の筒状花を多数つけるがその形が袴に似ているので藤袴と名付けられたという。
葉が黄色くなり生乾きになった頃に、桜餅のような甘い佳香があり、これは桜の葉と同じクマリン誘導体の芳香で、中国では「香草」「香水蘭」「蘭草」などと呼ばれ身に付けたり浴湯や洗髪に用いたという。

【しだくさ】

     わが屋戸の
     軒のしだくさ 生ひたれど
     恋忘草 見れど生ひなく

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「しだくさ」は羊歯(しだ)植物の一種と考えられており「甍しだ草」又「軒のしだ草」と歌中に詠まれている。軒の下に生えることが名の由来になって「軒忍」が定説となっているが他説に下草と読み裏白とする説もある。
「軒忍」は屋根や古い家の軒・木の幹や岩などに生える常緑着生シダ植物の多年草で、葉は20センチ程でヤナギのように細長く緑裏面は淡い白褐色で花は咲かない。葉の裏に並ぶ胞子が目玉のようで数多いことから「八つ目蘭」また「「松の風蘭」とも呼ばれている。

【かつら】

     向つ岡(を)の
     若かつらの木 下枝(しづえ)取り
     花待つい間に 嘆きつるかも

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「桂」は日本特産で各地の山地に自生し30メートル以上にもなる雌雄異株の落葉高木である。
雌株のめしべ、雄株のやくは共に紅色で、春、葉が出る前に花弁のない紅色の小花が咲く。主幹の周りに数本の幹が並び立ち、根元から小枝が茂る独特の姿を持つ。材質はきめが細かく、建築用材や楽器・家具に用いる。

むらさき(萬葉植物園)


 【むらさき】

     託馬野(つくまの)に
     生ふるむらさき 衣(きぬ)に染め
     いまだ着ずして 色に出でにけり

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「ムラサキ」は日当たりの良い草地に自生する高さ50センチ程の多年草である。昔は武蔵野や蒲生野などの各地に自生し栽培されていたが、現在、野生種は日本中に1000株ほどと言われている。

「紫草」は茎や葉などの全体に細かな粗毛があり6〜7月頃に5弁の白い花が咲く、古代、紫草は貴族が着用する紫の衣服の染色に使われており、太い根を乾燥させると赤味を帯びた紫色になり「紫根染め」の重要な染料として使われ名前はこれに由来する。

【はなかつみ】

     をみなへし
     咲く沢に生ふる 花かつみ
     かつても知らぬ 恋もするかも

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「はなかつみ」は古来から難解植物とされており、「真菰」「姫シャガ」「葦」「野花菖蒲」「赤沼あやめ」等の説がある。
「姫シャガ」は低い山地の林の下に自生する多年草で、葉は剣形で先がとがっており、一般的に知られている著莪より全体に小型である。

著莪の葉は丈が50センチ前後の常緑で肉厚があり花は白紫色で艶やかである。
対して、姫シャガは葉の丈が20センチ前後で薄くて柔らかく、冬場は枯れて姿を消し花はあやめに似た淡紫色である。

【わらび】

     石ばしる
     垂水の上の さわらびの
     萌え出づる春に なりにけるかも

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「蕨」は全国の山野に自生する多年草生の大型シダ植物で比較的明るい場所を好み早春に拳のように巻いた若葉を出す。若葉はやがてほどけるように開いて羽のように広がり青々と茂り早蕨と呼ばれて古くから春の代表的な山菜で食用とされる。
根茎からとった澱粉は糊や蕨餅の原料になる。

登り窯

この登り窯は天保三年(1832年)の創業時より昭和40年代(1970年頃)まで使われていた窯で、16の部屋を焚きあげるには15〜20日を要したとある。

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この大きさ(16連房)で歴史あるものとして現存している登り窯では日本でこの窯だけだといわれている。(国登録有形文化財)

ちさ(萬葉植物園)

【なよたけ】 (メダケ)

     秋山の
     したへる妹 なよ竹の
     とをよる子らは いかさまに 思ひをれか・・・

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【ちさ】 (エゴノキ)

     ・・・世の人の
     立てる言立 ちさの花
     咲ける盛りに はしきよし その妻の兒と・・・

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「やまぢさ」は、山に生えている「ちさ」の意味で「岩煙草」「えごの木」などの説が考えられる。
「えごの木」は、山地や雑木林などに多い落葉高木で高さは7〜15メートルになる。初夏に小枝の先に5〜6個の星形の白い小花が下に垂れて咲く、咲き終わると楕円形の小粒の実がぶら下がる。

この実をすりつぶして洗濯石鹸の代用に使用したり、川に流し魚を麻痺させて捕獲した話もあり「石鹸の木」や「毒の実」と呼んだ。
別名; 「ちさ」「ちさの木」「ずさの木」「ちしゃ」「ちしゃの木」「ろくろ木」

 【つつじ】

     風速の
     美保の浦廻(うらみ)の 白つつじ
     見れどもさぶし 亡き人思へば

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「山躑躅」は半落葉低木、名の由来は花の形が筒型であることによる。
初夏の山の新緑の色に対し真っ赤に彩る代表的な「山躑躅」は美しいが、野生種で知られている物に「米ツツジ」「三つ葉ツツジ」「餅ツツジ」「蓮華ツツジ」などがある。

種類も多く「平戸ツツジ」「雲仙ツツジ」「霧島」「深山霧島」「久留米ツツジ」などと地名のついたものも多く、花の色も様々である。

ささやきの小径

奈良観光ガイドによると、

ささやきの小径の両側は、とにかくひたすらアセビの森が続きます。奈良公園は全体的にアセビの木が多いんですが、ここは特に多い感じ、アセビには毒があってシカが食べないので、こんなに増えたんですね。アセビは、冬から春にかけて、スズランみたいな小さなツボ型の花を咲かせます。ささやきの小径は、アセビの花を見にいくにも絶好の場所です。

ささやきの小径

ささやきの小径は、もともとは「下の禰宜道(しものねぎみち)」という名前だそうです。禰宜というのは春日大社の神官のこと。ささやきの小径をぬけたところにある高畑は、もとは神官が住んでいた町。そこから春日大社に「出勤」するときに通った道が禰宜道です。ささやきの小径より東側(山側)に「中の禰宜道」と「上の禰宜道」もあります。

やまあゐ(萬葉植物園)

 【ちち】

     ちちの実の
     父の命 ははそばの
     母が命 おぼろかに こころ尽くして ・・・

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「ちち」が詠まれた万葉歌は二首あるが、いずれも長歌で植物名には他説があり「ちちの実」から「乳」を連想して白い汁のでる「犬枇杷」・「無花果」、乳房状の気根が垂れ下がる「銀杏」などが推定されるがはっきりとはしていない。「銀杏」については中国原産で室町時代の渡来とされ、万葉時代の日本には見られないとする説があり「イヌビワ説」が有力とされている。

「イヌビワ」はバラ科のビワと違って、クワ科のイチジクの仲間に属する。暖かい地方の海岸の丘陵地などに自生する高さ2〜4メートルの雌雄異株の落葉低木で、初夏に卵形の花のうを付けるがイチジク同様に花は花のうの中にあって見えない。これが別名「コイチジク」と呼ばれる由縁である。
秋から冬にかけて黒紫色に熟すが、二つに割って食べるとさっぱりとした甘さで「無花果」そっくりである。

 【つぎね】

     つぎねふ 山城路を
     他夫(ひとづま)の 馬より行くに己夫(おのづま)し
     歩(かち)より行けば 見るごとに 哭(ね)のみし泣かゆ

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「つぎね」の意味は古来より様々な解釈がされており「数多く続く嶺々」とか「つぎねの生えている場所」と言う解釈をしたり、植物名の「一人静」・「二人静」などを指すとする説などがあり難解とされている。
「一人静」は山地の日陰に自生する多年草で茎の高さが20センチ程度、早春に輪生する4枚の葉が開ききらないうちに中央から花軸が一本出て白い花糸が3センチほど付く。

別名で、「眉掃草(まゆはきぐさ)」と呼ばれ、また「吉野静」の名でも呼ばれる。「静御前」が吉野山で義経と別れて捕らえられ勝手明神で舞うさびしい姿に見立てた命名と云われる。

 【やまあゐ】

     級(しな)照る
     片足羽川の さ丹塗りの 大橋の上ゆ
     くれなゐの 赤裳裾引き やまあゐもち
     摺れる衣着て ・・・

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「山藍」は山地の木の下などに群生する雌雄異株の多年草で、葉は濃い緑色をしている。
早春に緑白色の小さな穂状の花を付け、昔はこの草の生の根を搗いて汁を取り衣を染めた。白い根は乾燥すると藍色になり染める力は弱いが藍染めに使う栽培種の「タデアイ」に対し山に自生するので山藍の名が付く。

あふひ(萬葉植物園)

 【あふひ】

     梨棗(なしなつめ)
       黍(きみ)に粟つぎ 延ふ田葛(くず)の
     後も逢はむと あふひ花咲く

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「あふい」は「冬葵」のことで中国から渡来の多年草である。名の由来は日を仰ぐの意味と葉が日に向かって集まることからで、草丈60〜70センチで春から秋に咲く。
渡来当時は葉を塩漬けにして食用し、実は「冬葵子(トウキシ)」と呼び利尿薬として栽培していた。

 【こなら】

     下毛野(しもつけの)
        美可母(みかも)の山の こならのす
     ま麗(ぐは)し兒(こ)ろは 誰が笥か持たむ

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「楢」とも呼ばれ沖縄を除く山野にみられ雌雄同種の落葉高木である。「コナラ」はクヌギに似ているが幹の肌の裂け目がクヌギは荒く深いのに対しコナラは浅い。
5月頃、尾状の花穂を付け無数の黄褐色の花が咲く。雄花の花穂が長く雌花は短い、秋には楕円形の実を付け晩秋には黄葉する。

【つぼすみれ】

     山吹の
        咲きたる野辺の つぼすみれ
     この春の雨に 盛りなりけり

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「すみれ」は山野に自生するスミレ科の多年草で、日当たりの良いところでは2月頃から開花し始める。
「すみれ」は花の後ろの形が大工道具の「墨入れ」に似ていることから付いた名前である。「ツボスミレ」は(花の下にツボの形のふくらみがあるゆえの名)という説と(庭のことを古くはツボと呼んでいたので庭先に咲くスミレ類の総称と意味づけられたもの)という説がある。

また、花が首を曲げて鉤形になっているので、その花首を絡ませてあって引っ張り合い、花の落ちた方が負けになる遊びをしたことから相撲花または相撲取草とも呼ばれた。
「すみれ」は花も葉も生で食べることができ、花はサラダなどの飾りに用いられ葉は香水が抽出できる。

ふぢ(萬葉植物園)

 【ふぢ】

     春日野の
        ふぢは散りにて 何をかも
     御狩の人の 折りて插頭(かざ)さむ

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藤は山野に自生するつる性の落葉低木で杉や檜などに絡みついて絞め殺して勢力を広げていく樹木である。
その反面、花の美しさには定評があり、藤を手にした美しい女性を藤娘と呼び、花が咲き誇りなびく様子を藤波と称したりされる。

 【むぎ】

     馬柵(うませ)越しに
       むぎ食む駒の 詈(の)らゆれど
     なほし恋しく 思ひかねつも

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むぎは五穀の一つに数えられ「大麦・小麦・ハダカムギ・エンバク」などの総称だが通常万葉集の歌中に詠まれる麦は大麦が当てられる。
大麦は食用・飼料として栽培されてきた越年草で春に花が咲き麦秋(初夏の頃)に収穫される。麦には六条大麦と二条大麦があり二条大麦はビール麦として栽培される。

【カキツバタ】

     かきつばた
        衣に摺りつけ 丈夫の
     きそひ狩りする 月は来にけり

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杜若(カキツバタ)は、高さ50〜70センチの水湿地に群生する多年草で四季咲きの種類もあり4000種ほどが数えられ初夏に青・白・紫などの花が咲く。
カキツバタの名は花の汁を布にすり付けて染めたことから「書き付け花」と呼んだが、その後「カキツバナ」・「カキツバタ」と変化したといわれる。
「菖蒲(アヤメ)」・「花菖蒲(ハナショウブ)」・「菖蒲(ショウブ)」・「杜若(カキツバタ)」の大きな違いは「菖蒲(アヤメ)」は陸地に生育し、「花菖蒲(ハナショウブ)」と「菖蒲(ショウブ)」は湿地・沼地・水際に生育し、「杜若(カキツバタ)」は水中に生育する。

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