今から千二百年ほど昔、養老山麓に源丞内という貧しいきこりが年老いた父と住んでいました。ある日、源丞内が山奥に入り薪をとっているとどこからともなくお酒のにおいがしてきました。不思議に思い辺りを見回すと石の間から山吹色の水が流れ、手ですくってなめてみると本当のお酒でした。
親思いの源丞内が毎日これをひさごに汲んで帰ると、お酒の好きな父は大変喜びました。水がお酒になったのは「親孝行のたまもの」とのうわさは、時の元正天皇にも伝わりました。そして年号を養老と改められ、水がお酒になったところは「養老の滝」と命名され源丞内は後に美濃守となりました。
親思いの源丞内が毎日これをひさごに汲んで帰ると、お酒の好きな父は大変喜びました。水がお酒になったのは「親孝行のたまもの」とのうわさは、時の元正天皇にも伝わりました。そして年号を養老と改められ、水がお酒になったところは「養老の滝」と命名され源丞内は後に美濃守となりました。