あれは2005年10月24日だった。
名神八日市インターから、夜が明けてまもなく石塔寺に着いた。
宵に雨が降ったのか道が濡れている。

司馬遼太郎氏が書いている階段はすぐに分かった。
ゆっくりと上ると、しだいに石塔の上部が見えた。何という大きなものか。今までに見たことのない異様な佇まいが眼に焼きついた。


三重石塔












滋賀県蒲生郡蒲生町附近には、百済から700人余りの渡来の人が蒲生野に居住したと伝えられている。
祖国を偲んで建立したと伝えられる日本で最大にして最古の阿育王塔と呼ばれる三重石塔がある。

三重石塔のまわりは「ひと目三万体」と言われる五輪石塔や石仏で埋めつくされている。
石塔寺は創建されたときには本願成就寺と言われていたが三重石塔が見つかってから石塔寺と改められた。