「包丁一本さらしに巻いて、旅へ出るのも板場の修業」で始まる「月の法善寺横丁」は昭和32年に藤島桓夫さんが歌った。

「こいさんが、わてを初めて法善寺へ連れて来てくれまったのは、〈藤よ志〉に奉公に上がった晩やった。早よう立派な板場はんになりいや言うて、長いこと水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなぁ。あの晩から、わては、わては、こいさんが好きになりました。」


水掛不動




石畳の所々に打ち水がしてあった。