舞鶴西港

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舞鶴といえば、

  岸壁の母
     双葉百合子    藤田まさと作詞・平川浪竜作曲

  母は来ました 今日も来た
  この岸壁に 今日も来た
  とどかぬ願いと 知りながら
  もしやもしやに もしやもしやに
  ひかされて

「また引揚船が帰って来たに、今度もあの子は帰らない
この岸壁で待っているわしの姿が見えんのか
港の名前は舞鶴なのに何故飛んで来てはくれぬのじゃ
帰れないなら大きな声で
お願い
せめて、せめて一言」

  呼んで下さい おがみます
  あゝおっ母さん よく来たと
  海山千里と 云うけれど
  何で遠かろ 何で遠かろ
  母と子に

「あれから十年
あの子はどうしているじゃろう
雪と風のシベリアは寒いじゃろう
つらかったじゃろうといのちの限り抱きしめて
この肌で温めてやりたい
その日の来るまで死にはせん
いつまでも待っている」