「内牧屋」 霜永家

「紅梅酒」の造酒屋で青木月斗の句「紅梅の 名に偲ばるる 春酒かな」が残る。明治八、九年頃に霜永家の所有となる。
文化年間に二階部分を改修しているが一階部分は古く、出入り口にスリアケ戸の溝が残る。通り沿いの塀は昭和の改造で、式台玄関へ至る門が設けられていた。格式ある家だったことがわかる。

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南側にある袖塀には青海波の模様があり、北側は袖塀ではなく持送りをつけ、その下には役物瓦が見える。隅瓦に福の神を据え商売繁盛を願っている様子がうかがえる。
その他にも台格子、連格子、親子格子がこの家の魅力である。

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松山町は伊勢本街道が通っており、近くに道の駅や温泉があり、春になれば有名な樹齢300年以上という又兵衛桜が咲き乱れることから、奥にある案内板を道の駅や新道沿いにも立てて観光者のために無料駐車場を作れば多くの人に松山町屋等を知って貰え経済効果もますのにとの感想を持って家路についた。