-

幕末の函館開港に伴い設置された函館奉行所の防御施設で、函館奉行配下の諸術調所教授役で蘭学者の武田斐三郎成章により中世ヨーロッパで発達した城塞都市を参考に設計された西洋式土塁です。

半月堡
西洋式土塁に特徴的な三角形状の出塁で、馬出塁ともいいます。郭内への出入り口を防御するために設置されています。

-

稜堡と呼ばれる5つの突角が星形の五角形状に土塁がめぐらされていることから五稜郭と呼ばれ、郭内には日本伝統建築の函館奉行所庁舎とその付属建物が建てられました。

-

安政4年に築造を開始して7年後の元治元年に竣工、同年6月に奉行所が移転して蝦夷地における政治的中心地となりました。

-

-