東福寺方丈 八相の庭

 恩賜門

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 南庭

八相の庭とは、四庭に配された「蓬莱」「方丈」「瀛洲」「壺梁」「五山」「井田市松」「北斗七星」の八つを、「八相成道(釈迦の生涯の八つの重要な出来事)に因んで命名されたもの。

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 東庭

雲文様地割に円柱の石で北斗七星を構成して北斗の庭と呼ばれる。
北斗七星に見立てた石は東司(重要文化財)の柱石の余石を利用したもので後方には天ノ川を表した生垣が配され、夜空が足元に広がるかのような小宇宙を造りだしている。

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 五山

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 西庭

サツキの刈り込みと砂地とをくず石で方形に区切り、大きく市松模様に図案化し井の字に等分した古代中国の田制「井田」に因み「井田市松」と呼ばれる。

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 北庭

ウマスギゴケの緑との対比も色鮮やかな市松模様の敷石は、もと恩賜門に使われていたもの、サツキの丸刈りとの調和の妙も印象深く、秋には背景の紅葉の赤色と唐楓の黄金色とが織りなす色彩感あふれる空間となる。

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