この駐車場の前身は松坂徳義社のあった事務所です。

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江戸期松阪は紀州徳川藩領でした。秩禄処分、士族授産といった明治維新の変革は武士の生活様式に激変をもたらします。
旧藩士らの疲弊、困窮する様を知った最後の紀州藩主第14代徳川茂承は10万円(現在の数億円に相当)の現金救済を施します。
このお金を財源に紀州と松阪で創設されたのが徳義社です。

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「社中窮者の為に教育・扶助・授産の三事を為す」ことを主たる目的とする徳義社は明治11年(1878)の創設以来、約140年間、時代の荒波を越えつつ紀州藩士族末裔の団体として存続している。