大悲閣は禅宗寺院で、保津川の右岸を渡月橋から遡って嵐山温泉から九十九折りの石段を登りつめた山の中腹にありました。

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慶長19年(1614)角倉了以によって、二尊院の僧、道空了椿を中興開山に請じて建立され、了以は我が国の民間貿易の創始者として、豊臣秀吉に続いて徳川家康からも朱印状を得て南方諸国と交易し、海外文化の輸入に功績を挙げた人物で、国内においては、保津川、富士川、天竜川、高瀬川等の大小河川を開削し舟運の便益に貢献しました。

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遠くは、比叡山、大文字山をはじめ東山三十六峰、京都市街を一望することができます。

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       花の山 二町のぼれば 大悲閣
                             松尾芭蕉

  大悲閣

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