ここには猛毒で皮膚が爛れる、びらん性毒ガス「イペリット」が貯蔵されていました。10トン入る多きなタンクがそれぞれの部屋の台座の上に置かれていました。管を使って工場から直接タンクに毒液が送り込まれていました。
イペリットやルイサイトなどの液体毒ガスは腐食を防ぐため、内部に鉛を貼り付けたタンクに保管していました。

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 大久野島西海岸

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ここも毒ガス貯蔵庫跡です。現在、タンクは半分ぐらい埋められています。毒ガス缶1つで10トンを貯蔵することができ、この貯蔵庫全体では80トンの毒液を貯蔵することができました。これらの毒液はイペリット、ルイサイトなどの猛毒で敗戦後連合軍の指示のもとに処理されました。

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島には野生のウサギがたくさんすんでいます。いくつかの説がありますが1971年に地元の小学校で飼われていた8匹のうさぎが放たれて、今日に至ったという説が有力と云われています。
島には毛が長かったり、耳がたれていたりといろんな色のウサギが住んでいます。このウサギはすべて「アナウサギ」という種類のウサギで、島のあちこちにワーレンと呼ばれる巣穴をほって生活しています。大久野島全体に約700匹と云われています。

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