江戸時代前期、この場所には街道で運ばれる荷物を中継ぎする問屋場があり、小諸宿の中心でした。この建物は大正時代に建てられた味噌・醤油醸造元の清水屋の店舗で、昔は主屋の奥に醸造や保存のための蔵がいくつもありました。

-

2000年に小諸市の施設にする時に、大正時代の主屋と中庭はそのまま活かし、奥の蔵は新しいデザインで建て替え、主屋脇にも修景門をつけました。
主屋は、いかにも大正時代らしい大空間で、表に面したガラス戸、格子、腰壁もこの時代にはモダンなデザインでした。土間には荷物を運ぶためのトロッコの線路がそのまま残され、清水屋が使った醸造の道具や仕込み樽も展示され味噌醤油醸造元の歴史を知ることができます。