一日の川越しが終わった後、それぞれの番宿で「陸取り」が、川越人足たちから川札を集めて札場で現金に換えました。
なお、換金する際、当日の川越賃銭から二割が差し引かれ、川庄屋、年行事などの給金や川会所、その他の番宿の修繕費等に充てたり、島田宿運営の財源の一つとしても使われました。

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陸取り(おかとり)
川越人足のなかでも、実際の川越しには従事しない世話人的な立場の人です。「陸取り」は各番宿に数人いて、立会人から旅人を引き継いで越場まで案内し、旅人から川札を受け取って川越人足に渡しました。川札を現金に換え、人足たちに分配するのも陸取りの役目でした。