静岡県三島駅南口を南に藍染坂を少し下った左に三島溶岩塚がある。

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静岡県三島溶岩は粘性の小さい玄武岩の溶岩で、富士山から約40キロ流下してきたものである。
溶岩塚とは、溶岩流の表面の部分が固まっても、内部はパイプ状になっており、末端付近の表面が押し上げられる作用により小丘となったものをいう。

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ここ愛染院跡にはこの繰り返しによって、溶岩の堆積がいっそう高まり、このように小高い溶岩塚が形成された。
この溶岩塚は三島溶岩流の末端であること、また、岩石や火山活動の研究に貴重であることから指定して保存することになった。
藍染院は室町時代に三島神社別当職勤めたことがあるとも言われている旧市内随一の大寺院であると推定され、当時はその藍染院の庭園の一部ではないかといわれているが確証はない。