これより北方の銀座町は江戸時代の初め、徳川家康によって初めて銀座が置かれたところである。現座とは鋳物を加工して一定の品位をもつ丁銀、小玉銀などの銀などの銀貨とする独占鋳造所のことで、特権商人によって構成される。

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関ヶ原の戦いが終わった翌慶長6年(1601)5月、家康は後藤庄右衛門、末吉官兵衛に銀座取立てを命じ、この地に四町の屋敷を与えた。有力商人の座人が集められ、早くから銀鋳造は特殊技術をもつ大黒常是が鋳造を担当し、銀座会所、座人屋敷が立ち並んだ。これが江戸時代銀座の始まりである。
慶長13年銀座は京都中京の両替屋へ移され(後に江戸・大坂などにも設置)、伏見銀座は廃止されたが、銀座の地名を今に留めている。

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