昔、この地は土壁に囲まれ、樟・槇・銀杏・椋の木などの大木に覆われ、日中でも薄暗く「高城の宮」と呼ばれた社がありました。
明治の終わり頃には鎮守社の大木の殆どが伐採され、幸いにも樟と槇も木が保存されました。樟は樹齢八百年以上、樹幹周囲8.2メートル、根元12メートル、樹高30メートルで、地上3メートルの所で幹が3本に分かれ、その姿の美しさと大きさが認められ大阪府の天然記念物に指定されました。平成元年には「大阪みどりの百選」にも選ばれました。

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槇は樟より古木であろうといわれ、樹幹周囲2.4メートル、根元3.4メートル、樹高19.5メートルあり、槇は一般に成長が遅く、直径1メートル近い規模は府下では傑出したものですが、隣の樟の威容に隠れたためか、平成2年になり大阪府の天然記念物に指定されました。

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また、「ちびっこ広場」の施設建設に伴い発掘調査の結果、中世の寺院跡が見つかり、瓦・皿などが多数出土し泉南市の教育委員会保存されています。この樟と槇の木は神社又は寺の境内に植えられたものであり、先祖からの贈り物であり、地中にどっしりと根をおろし大空に高くそびえて限りなく成長し続ける姿は岡中のシンボルとなっている。