この建物は和歌山県和歌山市鳴神の音浦遺跡から発見された古墳時代の竪穴住居をモデルにして復元したものです。
竪穴住居とは、地面を掘りくぼめ、上に屋根をかけた半地下式の住居です。屋根の高さは地面から約4.5メートル、竪穴内部の広さは約4.5メートル×5.2メートルでおよそ23.4平方メートルの広さです。
この広さを畳(1.8×0.9メートル)に換算すると、14畳となります。

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建物の内部に入ると半地下式の土間が広がります。その中央には屋根を支える柱が4本立ち、食料などを蓄えるための貯蔵穴が掘り込まれ、また炊飯用のカマドがあります。屋根は入母屋造りに復元されています。
屋根の素材は茅ですが、当時は身近にあった植物で葺かれていたと考えられます。

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