この二階蔵は「平成16年度木とのふれあい施設づくり推進事業」により、福井県産の木材を使って改修したものである。明治20年頃に大七銀行の担保蔵として建造されたこの蔵は、当時の面影を残す建造物として洋館とともに文化庁の登録有形文化財となっています。

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歴史的にも価値の高い建物の外観や雰囲気を損なうことなく、市民と観光客が共に利用できる交流の場として改修したものです。
木材には湿度の調整や保温効果、光を和らげる機能などがあり、触った感触の良さや木目の美しさなどの特徴があります。外壁の下見板内部の腰板などにはスチーム冷浴法により「渋柿」と「木酢液」の注入処理を行ったものを使用し、また、中柱や天井の梁は建造当時のものをそのまま利用しているので、自然な温もりや味わいを感じられる。