絵本画家 いわさきちひろは大正7年(1918)12月15日 雪の降りしきる朝にこの家に生まれた。母、岩崎文江は長野県松本市の出身、大正2年奈良女子高等師範学校(現在の奈良女子大学)を卒業し、開校されたばかりの町立武生実科高等女学校の教師として武生に赴任、大いに女子教育向上に尽力した。

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大正7年の春、文江は長野県出身の倉科正勝と結婚したがその後も単身武生で教師を続けていた。ちひろ誕生後の大正8年3月、母文江はちひろを抱いて夫が待つ東京へと武生を去った。
戦後、画家となったちひろは子どもの幸せと平和を願い8千点の絵を残し昭和49年8月8日、55歳の生涯を閉じた。

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