鏡橋
網走刑務所の外塀に沿って流れる網走川に架かる橋を、収容される時、出所の時必ず渡らなければならない。「川面に我が身を映し、襟を正し、心の垢をねぐいおとす目的で岸を渡るようにと」誰言うとはなしに鏡橋と呼ばれるようになった。

s-CIMG3786


明治23年3月、原始林に覆われ笹と葦の茂るこの地に中央道路開削の拠点として釧路監獄所網走囚徒外役所が開設された。
以来百年、この地で罪を問われた人びとが厳しい試練に耐えて更正に励んだ。手錠に繋がれて鏡橋を渡った彼らが希望に燃え大手を振ってここから社会に復帰した。人びとは等しく犯罪と非行のない社会を望んでいる。罪を犯し非行に手を染めようとしている彼らの更正を願っている。ここには厳しいが美しい自然がある。厳しいが愛に満ちた人びとがある。
平成2年10月30日  開基100周年を記念して
網走刑務所長 本田孝信
s-CIMG3793