小諸出身で島崎藤村とも親交のあった小山敬三画伯は、9年間のフランスでの勉学を終え、昭和3年、マリー・ルイズ夫人を伴い日本に帰郷され、初めて居を構えたのが神奈川県茅ヶ崎市でした。

-

-

敬三画伯は茅ヶ崎の松林の中にふる里小諸の木材等を調達し、フランスからも暖炉や家具を取り寄せるなどして、モダンな「住居兼アトリエ」が完成しました。
この家を拠点に絵画の制作に取り組まれ、美術界にかがやかしい功績を残しました。この「思い出のアトリエ」を小諸市へとの画伯の強い遺志により、令嬢中嶋蓉子から遺品とともに小諸市に寄贈されました。