上野英三郎は明治4年、現三重県津市(伊勢国一志郡本村甲一〇九番屋敷)に生まれた農学博士です。
明治から大正期に日本農業の基盤となる水田の耕地整理を指導し大学はもとより全国各地で数多くの技術者を育成した農業土木分野の先駆け者でした。

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東京帝国大学で教鞭をとった博士は54歳の若さで亡くなりました。博士の飼い犬「ハチ・秋田犬」との生活は一年五ヶ月と短い間でしたが、人としての愛を注ぐ事により動物との紲「絆」が生まれました。その後、ハチが渋谷駅前で帰らぬ主人を待つ姿が、新聞で紹介され多くの人々に感動を与え「忠犬ハチ公」として広く世間に知られ映画化及び書籍にもなりました。