−二宮尊徳の教えと考え−
至誠・・・・・うそいつわりのない真心のこと 尊徳の生き方すべてをつらぬいている精神
勤労・・・・・自分や地域の向上のために自分にできる仕事にはげむこと
分度・・・・・自分の置かれた状況や立場にふさわしい生活をおくること
推譲・・・・・分度にによって生まれた力やお金を自分の将来や社会に譲ること

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二宮尊徳は、天明七年(1787)7月23日この家で誕生した。この家の最初の建築年月は明確でないが、おそらく尊徳の祖父銀右衛門が、兄の万兵衛から分家してその南隣りに建てたもので、それは寛保2年(1742)か、それより数年前と推定される。

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尊徳の父、利右衛門が銀右衛門から家督を譲られた頃の二宮家は、二町三反六畝余りの田畑を所有する中流農家で、この家は江戸時代の中流農民の住宅の典型的なものと言うことができる。

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尊徳が書いた「田地請戻之事」によると、父母をなくして一家離散の悲境に陷った際に、居宅、家財、諸道具、衣類まで売り払って金にかえたとあるので、その時、この家は人出に渡ったと思われる。

所在地 神奈川県小田原市栢山2065番地の1 (尊徳記念館)