道にもいろいろな道がある。織田信長の「天下取りへの道」、坂本龍馬の「脱藩の道」、
何かの本で読んだ気がするが(記憶は定かでないが)、そのむかし、徳川慶喜の大政奉還後、尾張藩の支援を受けて蝦夷地に入植した人々がいた。作物は育たず寒さと飢えに苦しんだ歴史があった。

今回の北海道旅行は晴天に恵まれた空の道から始まった。遠く右手に富士山が雲の上に顔を出し、日本アルプスを越えて北上した。

下調べは不十分であたったが、各駅停車の列車に乗れたことに満足している。若い頃に夢見た各駅停車に乗って日本一周の旅の一部が叶えられたような気がしている。
ただ、乗降客が少ないので致し方ないが、列車の本数が少ないから、冬の夕方に無人駅に降りれば大変なことになる。

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今の私は慌てることは何も無い、「ゆっくり」でいいのである。行ってみたい紀伊半島にある「峠」がある。雪が溶けたら各駅停車に輪行して行こうと思う。車と違って駐めた場所に戻る必要が無いことから至って便利なのである。

大阪は「せわしない」感があるが、北海道ではさほど感じることはない。何よりも感じたのは、親切・丁寧であった。
人のあたたかさが、旅人をあたたかくする。