宝塚歌劇の専用劇場として1924年に誕生。2014年に創立100周年を迎えた。客席数2550席を誇り、どの席からもステージが見やすいよう配慮されている。電飾輝く大階段、せり、廻り舞台、花道、銀橋(エプロンステージ)などの装置を駆使した大がかりなセットも魅力。年間を通じて、花、月、雪、星、宙の5組の、豪華な衣裳に身をつつんだタカラジェンヌによる芝居やレヴュー、ミュージカルの数々を上演している。煌びやかな舞台と観客が一体となる夢の空間を楽しめる。

宝塚大橋から見た宝塚大劇場

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1945年には、日本の敗戦でアメリカ軍に接収されたが、後に返還され、1946年『カルメン/春のをどり(愛の夢)』で再開する。春日野八千代、故里明美、乙羽信子、越路吹雪、淡島千景、久慈あさみ、南悠子などのスターが戦争で傷ついた人々の心を癒した。その後1950年代から1960年代にかけては、『虞美人』、『シャンゴ』、『ジャワの踊り子』、『華麗なる千拍子』、『ウエスト・サイド物語』など数々の代表作を上演し、寿美花代、高千穂ひづる、有馬稲子、明石照子、新珠三千代、八千草薫、淀かほる、浜木綿子、那智わたるなどのスターが活躍する。
1974年に『ベルサイユのばら』、1977年に『風と共に去りぬ』が上演され、初風諄、榛名由梨、汀夏子、鳳蘭、安奈淳、松あきら、上原まり、瀬戸内美八、順みつきなどのスターが活躍した。