川留め文化
川越しや川留めにまつわる物語や数多くの俳句が残されている。物語では、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に弥次・喜多が川越賃を値切ったりしながらやっとの思いで越す話がある。
また、浄瑠璃「朝顔日記」では、恋する人を慕って流浪する盲目の娘深雪が大井川のほとりで、川留めの悲運に泣くが、其の時、奇跡的に目が治るくだりがあり、当時江戸で大評判となった。このことから大井川河畔の松を「朝顔の松」と名付けた。

大井川

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朝顔の松公園には、厳谷小波の「爪音は松に聞けとや春の風」や田中波月の「稗しごくとこぼれ太陽のふところに」の句碑がある。

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