関ヶ原の戦いの後、越前に封じられた福井藩初代藩主結城秀康によって築かれた福井城は本丸を中心に堀と郭が幾重にも巡らされる典型的な環郭式平城で徳川家康の次男の居城に相応しい壮大な城郭でした。
本丸内には、政庁と藩主の居住部分を合わせた床面積1000坪を超える御殿がありましたが、歴代藩主の内、昌親(後、吉品)・重富・治好・慶永(春獄)・茂昭の五人は現在の中央公園にあった西三の丸御座所に居住していたとされます。
藩主が政庁であった本丸と西三の丸御座所とを往復するための専用の橋が御廊下橋でした。明治初期に撮影された写真によると屋根付きの珍しい形態でした。

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明治初期に撮影された御廊下橋

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