この建物は明治時代に小諸銀行として建てられたため、同じ時代の他の建物と比べると入り口が狭く設計されています。
小諸銀行は、明治14年に小諸の豪商が開いた銀行で、当時大変に勢いのあった商都小諸を象徴する建物のひとつです。

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この建物は「蔵づくり」であり、火事にあっても燃えないように建物全体が土壁で塗られています。また、建物の両側には壁が飛び出していますが、これは「うだつ」と呼ばれるものです。火がまわりから燃え移るのを防ぐ役目をしています。ここのうだつは1階から立ち上げているので「袖うだつ」と呼ばれるものです。

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店の2階からは、広い中庭や奥の蔵が見られます。珍しい骨董とともに伝統的な建物も楽しめ、窓には、第二次世界大戦の時に供出で切られた鉄格子の跡を見ることができます。