旧岸名家は代々新保屋惣助(屋号新惣)を名乗り、木材商を営んだ。この建物は川方の商家造りの典型である。建築様式は妻入りの全面に平入りの屋根を伴った「かぐら建て」という三国湊独特のもので、江戸後期に建てられ、明治大正昭和と時代にあわせて改造された。

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先祖は宝永4年(1707)創設された俳諧の結社の初代宗匠で岸名昨曩(きしださくのう)と称す。平成16年三国町が修復して一般公開、平成17年国登録有形文化財に指定。