この建物は奈良県香芝市狐井に所在していた農家の離れ座敷であったが赤土家より寄贈を受け移築したものである。

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赤土家は下田村史によると、楠木氏の一族和田蔵人の子孫と伝えられている。この離座敷は八畳一間に「とこ」違い棚 出書院を付け、三方を縁で囲み、外観は入母屋造りの茅葺屋根で周囲の庇を本瓦葺としており、小規模でありながらまとまりのある建物である。
この離座敷の建築年代は十八世紀初期と考えられ、当初は香芝市狐井にあったものではなく他の地から移築したものと考えられている。