美原町(現大阪府堺市美原区)は、鋳物師発祥に地、鋳物師(いもじ)とは鉄や銅の金属を溶かして鋳型に流し込み鍋や釜から梵鐘にいたるまで、鋳物製品を鋳造した技術者のことです。

     梵鐘の音は時を越えて

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中世、「河内鋳物師」と呼ばれる鋳造技術集団が、当時の美原で「大保十軒」と呼ばれるほどの賑わいをみせ、鎌倉時代に再興された東大寺の大仏等鋳造にも参加し、また、鎌倉の大仏や日本全国の梵鐘など数多くの作品を残すなど、鋳物技術の先駆者であったと考えられています。